人格形成は何歳まで?40歳の人間性は「育った環境」だけで決まるのか

0~20歳と21~40歳の人物の成長過程を対比し、40歳の人間性と人格形成について考えるモノクロ線画のブログ用アイキャッチ画像 仕事・信頼・社会性

「あの人はどんな家庭で育ったんだろう」

人を見ていると、今の性格や人間性を、その人の過去から考えたくなることがある。

家庭環境、親との関係、学校生活、友人関係。子どもの頃に経験したことが、その後の考え方や人との接し方に影響することは確かにある。

では、人格は何歳までに作られるのだろうか。

もし40歳の人を見るとしたら、その人を作っているのは0~20歳までの20年間なのか。

それとも、21~40歳までに自分自身で積み重ねてきた20年間なのか。

私は、40歳という年齢になった人を見るなら、後者の20年間にも、その人の人間性はかなり表れていると思う。

人格形成は何歳まで?子どもの頃の環境だけで決まるのか

人格形成に、子どもの頃の環境が影響することは間違いない。

親との関係や家庭環境、学校生活、友人関係、成功や失敗の経験など、幼少期から思春期にかけての出来事は、その人の考え方や人との関わり方に影響を与える。

たとえば、人と関わることに慎重な家庭で育った人と、積極的に人と関わることを求められて育った人では、人間関係の築き方に違いが出ることもあるだろう。

ただし、「人格は20歳までに完成する」と考えるのは少し違う。

性格特性は成人後も変化することが分かっており、20~40歳頃にも変化が見られる。

人は大人になってからも、経験や環境の変化を通して少しずつ変わっていく。

つまり、子どもの頃の経験は、その人のすべてを決めるものではない。

むしろ0~20歳の時期は、自分で人生を選択できる範囲がまだ限られている中で、周囲からさまざまな影響を受けながら、自分の土台を作っていく時間とも考えられる。

大人になってから性格や人間性は変わるのか

では、20歳を過ぎたら人間性は固定されるのだろうか。

私は、そうは思わない。

たとえば、20歳まで引っ込み思案で、人との交流が苦手だった人が、社会に出て仕事や人間関係を経験するうちに、人と話すことに慣れ、以前より明るくなることもある。

反対に、学生時代は周囲をまとめるムードメーカーで、誰に対しても親切だった人が、仕事や生活で大きな責任を背負ったり、経済的に追い詰められたりしたことで、他人への接し方が変わってしまうこともある。

もちろん、これは「良い人が悪い人になる」と単純に言える話ではない。

ただ、人は置かれた環境や経験、そこで選んだ行動によって、考え方や行動パターンを変えていく。

「性格は変わらない部分もあるが、まったく変わらないわけでもない」というのが、人間を考えるうえでは近いのかもしれない。

そして、性格だけでなく、人との向き合い方や責任の取り方といった「人間性」も、人生の積み重ねの中で変化していくものだと思う。

40歳の人間性を作っているのは「0~20歳」か「21~40歳」か

40歳の人を目の前にしたとき、その人を作ったのは子どもの頃の20年間だけだろうか。

0~20歳には、親、家庭、学校、友人、青春期など、自分では選べない環境から大きな影響を受ける。

一方、21~40歳になると、仕事、恋愛、結婚、人間関係、失敗、責任など、自分自身で選択する場面が増えていく。

もちろん、大人になっても自分では選べない出来事は起こる。

それでも、0~20歳と比べれば、「どうするか」を自分で決める場面は明らかに増える。

誰と付き合うのか。

仕事で失敗したとき、どう向き合うのか。

自分が誰かを傷つけたとき、謝るのか、それとも相手のせいにするのか。

困ったときに人を頼るのか、それとも誰かを犠牲にして自分だけ助かろうとするのか。

そうした選択を20年間積み重ねてきた結果が、40歳になったときのその人の人間性にも表れているのではないだろうか。

だから40歳の人を見るとき、私は「どんな環境で育ったか」だけでなく、「その後、何を選び、どう人と関わってきたのか」を見たいと思う。

「育った環境」は、その人の人間性をどこまで説明できるのか

「あの人が冷たいのは、親に愛されずに育ったから」

「あの人が怒りっぽいのは、家庭環境が悪かったから」

そんなふうに、人の現在を過去の環境から説明することはできる。

実際、育った環境が大人になってからの考え方や行動に影響することはある。

ただ、そこで話を終わらせてしまうと、その人が大人になってから積み重ねてきた時間を見落としてしまう。

育った環境は、その人を理解するための材料にはなる。

でも、それだけで「今のその人」を決めつけることはできない。

たとえば、過去に傷つけられた経験がある人でも、同じように誰かを傷つけるとは限らない。

自分がされたことを繰り返す人もいれば、「自分は同じことをしたくない」と考えて、人への接し方を変える人もいる。

過去には、その人の行動を理解するためのヒントがある。

しかし、大人になった今、どう生きるのかまで過去が決めているわけではない。

人間性を知りたいなら、その人が「その後どう生きてきたか」を見る

では、実際にその人の人間性を知りたいなら、何を見ればいいのだろうか。

私は、過去の環境だけではなく、その人がその後どんな行動を積み重ねてきたのかを見ることが大切だと思う。

たとえば、

  • 失敗したときにどう振る舞うか
  • 自分に非があるとき、素直に認められるか
  • 店員や立場の弱い人にどう接するか
  • 約束を守るか
  • 他人の成功をどう受け止めるか
  • 同じ失敗を何度も繰り返すのか

こうした行動には、その人が長い時間をかけて身につけてきた「人との接し方」が表れやすい。

店員への態度で人間性はわかる?彼氏・彼女の本性が見える理由を解説

約束を守る人はなぜ信頼される?特徴や性格、信頼関係につながる理由を解説

人によって態度を変える人の心理とは?相手によって態度が違う人の特徴

つまり、人間性を見るときに大切なのは、「どんな環境で育った人なのか」だけではない。

その人が、その環境や経験を経て、どんな選択をしてきたのかを見ることなのだと思う。

40歳の人間性は、過去だけではなく「その後の20年間」にも表れる

0~20歳の20年間は、その人の土台を作る時間。

そして21~40歳の20年間は、その土台の上で、自分自身が何を選び、何を積み重ねてきたのかが表れる時間だと思う。

だから40歳の人を見るとき、「この人はどんな環境で育ったのだろう」と考えることはあっても、それだけで今の人間性まで決めつける必要はない。

大人になった人には、そこから先の人生で自分自身が選んできた時間がある。

過去の環境だけでその人を説明してしまうと、その人自身が積み重ねてきた20年間を見落としてしまう。

人を見るときは、「どんな環境で育ったか」だけではなく、「その後、何を選んできたのか」まで見てみる。

そこに、その人の現在の人間性が表れているのかもしれない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました