相槌だけ多い人は本当に聞き上手?共感する人との違いを人間観察から考える

白背景に、会話をする2人の人物を描いたモノクロの線画。話している人物と、それを聞きながら「うんうん」と相槌を打つ人物が描かれている。中央に「相槌だけ多い人は本当に聞き上手?」、下部に「共感する人との違いを人間観察から考える」と書かれ、最下部に黄色のラインが入っている。 無意識の行動・癖

話をしていると、「うんうん」「そうだね」と何度も相槌を打つ人がいる。

一見すると、ちゃんと話を聞いてくれているように見える。

でも、なぜか「この人、ちゃんと話を聞いてるのかな?」と感じることもある。

むしろ、適当に相槌を打たれるほど腹が立つことさえある。

相槌が多い人は、本当に聞き上手なのだろうか。

今回は、相槌という目に見える行動から、その人がどのように相手の話を受け止めているのかを考えてみる。

相槌を打つ人は本当に聞き上手?

「相槌を打つ」という行動には、相手に「話を聞いています」と伝える役割がある。

相槌が返ってくるだけでも、話している側は「自分の話を受け止めてもらえている」と感じやすい。

だから、会話において相槌そのものは必要なコミュニケーションだろう。

ただ、相槌を打っていることと、相手の話をしっかり聞いていることは同じではない。

相槌は、あくまで表面に出ている反応だからだ。

本当に相手の話に関心を持っているのか。

話の内容を理解しようとしているのか。

それとも、会話が途切れないように反応しているだけなのか。

そこまでは、「うんうん」と言っているだけでは分からない。

つまり、「相槌の多さ」と「相手への関心」は別のものとして考えた方が、その人の会話の仕方は見えやすくなる。

「うんうん」と相槌を打たれるとなぜ腹が立つ?

「うんうん」と相槌を打っているのに、なぜか腹が立つ。

そんな経験がある人もいるだろう。

何を話しても「うんうん」。

話の内容が変わっても反応がほとんど同じ。

こちらが話し終わる前から相槌が入る。

そして、相槌を打ったあとに具体的な反応がない。

こうなると、「聞いてくれている」というより、「聞いているように見せている」ように感じることがある。

もちろん、「うんうん」という反応そのものが悪いわけではない。

同じ「うんうん」でも、相手の話を理解しようとしながら返している人と、ただ会話をつなぐために反応している人では、受ける印象はまったく違う。

では、その違いはどこに表れるのだろうか。

聞き上手な人は、相槌の後に何をしている?

相槌の数よりも、相槌を打った後に何をしているのかを見ると、その人の聞き方が少し分かりやすくなる。

例えば、

「それでどうなったの?」

「それはしんどかったね」

「前に言ってた○○って、こういうことだった?」

このように、相手の話を受けたうえで言葉を返す人がいる。

相槌を打って終わりではなく、話の内容を自分の中に入れて、そこから反応している。

逆に、相槌を打ちながらも、次に自分が話すことばかり考えていると、相手の話は十分に入ってこない。

相手の話を聞く

内容を受け止める

自分の中で咀嚼する

その内容に合わせて反応する

聞き上手な人は、こうした流れで会話をしているように見える。

相槌のレパートリーが多いことも、その一つかもしれない。

「うんうん」だけではなく、「なるほど」「それは大変だったね」と反応が変わったり、話の内容を考えるために一瞬黙ったりする。

そうした小さな変化からも、相手の話をちゃんと受け取ろうとしていることが伝わってくる。

一方で、相手との対立を避けたいから、とりあえず相槌を打って共感しているように見せる人もいる。

この場合も、表面的には「聞き上手」に見える。

だからこそ、相槌そのものではなく、その後の反応を見ることが大切なのだ。

相槌を打つ人と、共感する人は何が違う?

ここで一つ整理しておきたいのが、「共感」と「同意」は違うということだ。

共感する人は、相手の意見に必ず賛成するわけではない。

例えば、

「それは嫌だったよね」

と相手の気持ちを受け止めることと、

「あなたの考え方が正しい」

と意見に賛成することは別だ。

相手の立場や気持ちを理解しようとすることが共感であり、相手と同じ意見になる必要はない。

だから、

相槌を打つ人=反応している人

に対して、

共感する人=相手の話を受け止めようとしている人

と考えると分かりやすい。

「うんうん」と言いながら、頭の中では次に自分が話すことを考えている

そんな状態なら、相手の話を聞いているようで、実際には自分の会話を続けるために反応しているだけかもしれない。

反対に、自分とは違う意見であっても、「この人はなぜそう思ったんだろう」と一度相手の中に入って考えようとする人もいる。

ここには、単なる相槌では見えない「相手を理解しようとする姿勢」が表れる。

相槌の多さより、その後の反応を見る

相槌を打つこと自体は、悪いことではない。

むしろ、何も反応がないよりも、「聞いている」と伝えるためには相槌があった方が会話は進めやすい。

ただ、相槌が多いからといって、その人が本当に相手の話を聞いているとは限らない。

大切なのは、その相槌のあとに何があるかだ。

相手の話を覚えているのか。

内容を受け止めて、自分なりの言葉を返しているのか。

こちらの話を受けて、さらに質問をしてくるのか。

それとも、「うんうん」と反応しながら、次に自分が話すことばかり考えているのか。

そこまで見ていくと、相槌の奥にある「相手への関心」が少しずつ見えてくる。

「相槌が多いから聞き上手」と決めつける必要はない。

逆に、相槌が少ないから話を聞いていないとも限らない。

見るべきなのは、相手の話をどう受け止め、その後どう返しているのか。

相槌という小さな行動を少し注意して見てみると、その人が「会話」をどう捉えているのかが見えてくることがある。

ただ反応している人なのか、それとも相手の話を受け止めようとしている人なのか。

その違いまで見てみると、普段の会話から人を観察する材料が一つ増えるのかもしれない。

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